ラスバックウィンザーチェアの制作プロセス

2008年2月~5月にかけて九州産業大学芸術学デザイン学科山永研究室において制作したプロセスをご紹介しておきます。
これは2009年九州産業大学美術館発行の「歴史に座る」英国ウィンザーチェアの世界に一度紹介されたものです。

2017年5月10日 FDY家具デザイン研究所主宰:山永耕平

アームとラスと背柱の部品
アームの加工と背柱の取り付け
クレードルという治具を作ってコロビ角度に合わせて
ボール盤にてホゾ穴をあける
笠木の蒸気蒸しと木工プレスによる曲げ加工
塗装
アームと背柱の取り付け加工
脚を切り揃える
蒸気で蒸した厚み30ミリ、幅150ミリ、長さ650ミリの部材を型にはめてプレス機で加工する
下部構造の部品が出揃う

定規に合わせてシートをサドル型に掘る
このころはノミで掘っていた

現在:臼堀チョウナを使用

笠木の加工

原寸図に合わせてシートを帯鋸でカットする

シート形を整えてラスの位置にホゾ穴をあける

組み立てはまず下部から

コロビ角度に合わせてスピンドル等のホゾ穴をあける

背柱の加工とトップ飾りの旋盤加工
荒木取り
ラスバックのシートは厚み45ミリ幅500ミリ以上の部材が必要となる

脚やスピンドルを旋盤で加工する

豆鉋で削ったあとサンダーで仕上げる